豆百科 Bean encyclopedia

豆の今後

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豆の今後は…
豆の今後は…

豆は、大昔から現代まで、米や麦などの穀類とともに、それらでは足りない栄養を補完し、人々の栄養の量とバランスの確保に寄与してきた大切な食品です。現在も、アフリカなどでは、肉類が十分摂れないことから不足するタンパク質を補い、ビタミンやミネラルを摂取するため、豆を穀類とあわせた食事をしています。しかし、いまだに満足できる栄養の量とバランスが確保される状態には至っておりません。一方で、アメリカをはじめとする先進国は、肉類の過剰摂取と穀類や豆の摂取不足から、長らく生活習慣病の増加に悩まされています。

FAO(国連食糧農業機関)では、アフリカのタンパク質が不足した食生活を改善するため、豆の摂取を推奨。同時に、穀物と豆を主体としたインドの食事を、栄養的に満足なものと評価しています。また、アメリカでは、肉を減らして大豆などの豆を摂取することを勧めています。栄養が足りない地域も、栄養が過剰な地域も、食生活改善のキーワードは「豆」です。

日本も食生活の変化から、糖尿病や心筋梗塞などの欧米型疾患が、成人だけでなく若者にまで増加しています。このため、若いうちから食生活の改善などにより、健康で長生きできる体を作っていけるよう、国が力を入れているのが「生活習慣病対策」です。

豆の今後は…

「生活習慣病対策」では、適度な運動や禁煙、節酒を勧めていますが、主要な部分は食生活についての数々です。食物繊維やカルシウム、生野菜を積極的に摂取するとともに、減塩や脂肪を減らすことがポイントとなっています。いわば「2000年代の新しい日本型食生活」で、キーワードは日本でも「豆」です。

わが国において豆は、昔から嗜好品としては低カロリーである和菓子の材料として親しまれてきています。しかし、お赤飯や、豆腐などの大豆製品を除いては、まだなじみが薄いかもしれません。一方、世界各地では、豆の料理は極めてポピュラーです。健康志向の世の中となった今、料理に豆を入れていくことは、2000年代の世の先端を行くといえましょう。これからの健康のため、特に次世代を担う若者や子供が、いろいろな料理として、またいろいろな嗜好品として、「まめ」を毎日食べる習慣を持ちたいものです。

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日本の新しい豆料理

食品の多様化や食事のとり方の変化などで、家庭では調理時間の短い料理が主流になっています。豆が体に大切な食品であるということは、知識として分かってはいるものの、乾物のもつイメージから調理に時間がかかるという理由で、食卓に供される機会が少ないようです。最近では、スーパーの店頭などにも手軽に扱える蒸し煮缶や水煮缶が多く並ぶようになってきています。これらも上手に使って、手軽にできる一品を家庭の味として作っていただき、バランスの良い食事をしていただきたいです。

日本の新しい豆料理

【参考文献:「豆類百科」日本豆類基金協会発行】

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明治17年、豆の雑穀商であった「角田 政吉」が京都夷川(現在と同じ場所)にて創業。
明治20年に五色砂糖掛豆(現在の夷川五色豆)を考案し、その後、京都駅で販売したことから京都名物となる。
現在、京名物 夷川五色豆をはじめ、こだわりの豆菓子や京銘菓すはまだんご・月しろなど、おいしい豆にこだわった商品を展開。常時30種類以上を販売している。

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